文化・芸術・見学/イベント・まつり
火伏せ祭り
ひぶせまつり
真冬に水をかけて練り歩く奇祭
別名「鎮火祭」。毎年1月の小正月に行われる延喜式内社 鹿島御子神社の伝統行事で、翌日の「天燈籠の神事」とともに南相馬市の無形民俗文化財に指定されています。
この神社には、その昔、賊徒が放った火を鎮めるため、ご祭神である天足別命が「火伏せの神事」を行い、鹿島神宮の神使である鹿が川から濡れた笹を口に咥えて持ってきて火が再び燃えあがらないよう備えたという伝説が伝わっています。以来「火伏せの神」として祀られ、「火伏せ祭り」が継承されてきました。
祭りの夜、法被に白足袋の氏子総代や消防団員ら関係者が、1年の無火災と無病息災を願い「火伏せー!」という威勢のいい掛け声とともに、民家に柄杓で水をかけながら練り歩きます。
また、翌早朝には、鹿島御子神社の神職が氏子らから「ご祝儀」の掛け声とともに水をかけられ、神社で護摩祈祷する「天灯籠神事」が行われます。この時、神官の濡れた装束が凍るほど、その年は豊作になると言われ、ほかに類を見ない奇祭として現在も続いています。
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