歴史・史跡
両竹諏訪神社
もろたけすわじんじゃ
倒れてもなお住民たちを温め
命をつないだ神社
命をつないだ神社
浪江町と双葉町の両町にまたがる両竹地区にある建御名方神(タケミナカタノカミ)を祀る「両竹諏訪神社」。
海岸から約1km、標高約30メートルの高台に建ち、東日本大震災では大津波から逃れた地域住民など約50名が避難しました。みぞれが降る中、住民たちは凍える体を温めるため、地震によって倒壊した本殿の木材を燃やして暖を取り、自衛隊によって救助されるまで凌いだといわれています。
大阪市に本社がある住宅会社の支援と地域住民らの協力によって2019年に再建。社殿までの道は急勾配な上、狭くて重機が入れないため、人力で資材を運び込み、建築も全て手作業で行われました。
社殿まで続く石段からは、地区や海が一望でき、人々の命をつないだ神社は、美しくよみがえった姿で今も地域を優しく見守っています
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