大堀相馬焼協同組合理事長・春山窯13代目窯主
小野田 利治さん
おのだ としはる

大堀相馬焼協同組合理事長、大堀相馬焼 春山窯13代目窯主、菅原陶器店 店主。震災後、いわき市の仮設工房開設を経て、本宮市で再建を果たす。「大堀相馬焼とその伝統を未来へ繋げようと奮闘する窯元をもっと知ってほしい」と出張の陶芸教室なども実施。

伝統を守る強い想い
大堀相馬焼は故郷の誇り

「震災後は大堀の地を離れざるを得ず、原料も無く…このままでは伝統工芸の大堀相馬焼が途絶えてしまうと絶望のような状態でした」と当時を振り返る小野田利治さん。「先は見えませんでしたが諦めず、残った窯元のみなさんと共同で窯をつくり作品を制作したり、いわき市を中心に各地で陶芸教室を開いたり、大堀相馬焼を広める活動を行ってきました」。小野田さんの春山窯は現在、本宮市にあります。

時代の変化とともに
進化し続けて未来へ繋ぐ

小野田さんは今も陶芸教室を続けながら、制作と販売に力を注いでいます。「江戸時代は蹴ろくろだったそうですが現在では電動ろくろ、釜も電気釜になっています。時代が変われば変化はつきもの、材料や場所が変わっても諦めずに進めば、存続できるんです。伝統工芸であっても進化することを忘れてはいけませんよね」と小野田さん。再開した11の窯元が新しい作品づくりに打ち込んでいます。

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