農家レストラン 氣まぐれ茶屋ちえこ店主
佐々木 千榮子さん
ささきちえこ

福島県相馬郡飯舘村出身。2004年、59歳の時に飯舘村で採れる山菜や凍み餅、漬物など地産地消の農家レストラン「氣まぐれ茶屋ちえこ」をオープン。翌年には飯舘村が福島県第一号の「どぶろく特区」に認定されたのを機に製造免許を取得。現在もどぶろくの製造・販売に取り組む。

きっかけは平成の大合併
村の自立を機に自分も
自立した道を歩みはじめた

「もともとはね、高齢者の畑仕事を収入につなげてあげたいっていう思いから大福の加工室をつくったのがことの始まり」と、話す佐々木さん。自身が59歳のときのことだ。その後、自家製の野菜を活用しようと農家レストランをオープン。さらには、レストランで提供する『どぶろく』づくりも手掛けることになる。『どぶちぇ』と名付けられたどぶろくについて佐々木さんは「特区の許可を取得するのにそれはそれは大変でしたが、テレビや雑誌で取り上げられたもんだから人気になってない(人気になったんだ)」と、当時を振り返る。

原発事故に負けない。
つなげていきたいという思いでレストランを再開

県内外からお客が訪れるレストランに成長したが2011年に東日本大震災による福島第一原発事故に伴う避難で休業。翌年には夫の勝男さんが他界。千榮子さんは避難先の福島市飯野町で再度、どぶろく特区の認定を取得し、どぶろくを作り続けている。 「負けたくなかったねぇ。商売にならなくても、村に戻ってこれたときにつなげたかったのよ」と、佐々木さんは話してくれた。

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