株式会社Fukushima Watch Company 代表取締役
平岡 雅康さん
ひらおか まさやす

埼玉県出身。学生時代からファッションが好きで、時計業界に就職し経験を重ねる。2018年に機械式腕時計ブランド『mirco(ミルコ)』を立ち上げる。花火師としての一面も持ち、東日本大震災の被災地域を花火で盛り上げるプロジェクトで南相馬市小高区を訪問。人との出会いに魅せられ2022年に小高区へ移住し、同年、株式会社Fukushima Watch Companyを設立。

生活の音が止まった町で
時計とともに物語をきざむ

平岡さんと南相馬市小高区の出会いは2020年の年末。東日本大震災の復興の一環で、被災地域で花火プロジェクトをしていたときのことでした。「自然の風景が美しく、昔ながらの町並みと新しい建物の共存する風景に感銘を受けました」と平岡さんは振り返ります。
時計業界に携わってきた経験を東北地方で活かしたいと模索をしていた平岡さんは、避難指示が出て一度は時が止まってしまった町で、時間の流れを感じられる『時計』を作りたい」と、小高区を拠点にすることを決断。そして2022年、埼玉県から小高区へ移住し「株式会社Fukushima Watch Company」を設立しました。「腕時計は、暮らしや仕事の相棒として、人生に寄り添える生活品だと思うんです」

時間を知るための道具以上に価値をもつ

かつてはビジネスマンの必需品だった腕時計も、スマートフォンなどで代用される時代です。だからこそ、時計そのものに価値を感じ、大切に想う人に愛され続けているのでしょう。
「時計は、誕生日や結婚などの節目に購入されることが多いと感じます。ご家族の形見として継がれるものもありますよね。時を刻む道具が、思い出も紡いでいく。それって、すごく魅力的じゃないですか?」。Fukushima Watch Companyの時計は、小高区の風景や自然物からインスパイアされ、ファッションの一部にも取り入れやすいようデザインされています。時計がきっかけではじまる、町との出会いもあるかもしれません。

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