いまに受け継がれる伝統神事「相馬野馬追」と昔の営みを学び、
震災遺構から命の尊さを感じる旅
旅のはじめは小高駅前にある「双葉屋旅館」でのランチ。地元のお米や野菜、福島牛を使った料理は派手さはなくても、ご夫婦が作る地元のお米や野菜、福島牛を使った料理は、派手さはなくても心温まる、おいしいおもてなし料理です。ここの料理が食べたいとリピートで宿泊するお客さんもいるとか。
住所 | 〒979-2121 福島県南相馬市小高区東町1-40 Tel 0244-32-1618 |
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伝統神事を知る
「南相馬市博物館」は、国指定重要無形民俗文化財「相馬野馬追」に関する展示のほか、南相馬市を中心とした周辺地域の自然や古代・近現代の歴史、民俗文化の展示も充実しています。特に古代の製鉄遺跡群は「たたら場」があったことを証明する貴重な資料として残されています。
江戸時代後期から造り酒屋を営んでいた「旧松本銘醸」の酒造を再生した「野馬追通り銘醸館」。地元の神事『相馬野馬追』の時に使われる甲冑の展示や着付けを体験できます。着付けの種類は「武将甲冑」と「足軽甲冑」の2種類。スタッフに手伝ってもらいながらの着付けが完成すれば、戦国武将に早がわり!!
馬たちと触れあう
「南相馬市馬事公苑」では、相馬野馬追に参加する馬たちに乗ることができます。乗馬がはじめての人でもスタッフが手綱を引いてくれるので安心です。ここにいる馬たちはもともとは競走馬。筋肉質の馬体とスラッとした足、立ち姿に惚れ惚れしちゃいます!乗馬を終えた馬たちの体を洗ったりブラッシングしたり、とっても貴重な体験ができました。
住所 | 〒975-0058 福島県南相馬市原町区片倉字畦原4-1 Tel 0244-24-4511 |
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営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 月曜日 |
お問い合わせ | 乗馬体験のお問い合わせ NPO法人相馬救援隊 Tel 0244-26-8801 |
おもてなしの料理と湯でくつろぐ
初日の夕食と宿泊は「福島いこいの村なみえ」。小高い丘の上から眼下に広がる請戸の海、沈む夕日を見ながら入る大浴場、食材にこだわった和食の夕食が自慢の宿です。客室は本館のほかにコテージ風の広い洋室もあって、ゆっくりとくつろぐことができます。
1年中おいしいイチゴが楽しめる
2018年に立ち上がった「ネクサスファームおおくま」は、サッカーコート4面分の広さがあり、温度や湿度、光の量、二酸化炭素濃度、品質までコンピュータ制御で管理している最先端のイチゴ生産工場。年間を通じて安定的に甘酸っぱくてみずみずしいイチゴが栽培されています。自慢の「おおくまベリー」を中心に紅ほっぺやとちおとめ、やよいひめなどの販売のほか、飲むこんにゃくゼリー、セミドライフルーツ、ジャムなど、加工品の直販も人気ですよ!
住所 | 〒979-1306 福島県双葉郡大熊町大川原西平2127 Tel 0240-23-7671 |
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営業時間 | 8:00~17:00 ※直売所は火・木・土曜の12:00~13:00(1~5月頃限定) ※変更の場合あり(公式HPを要確認) |
定休日 | 無休 |
URL | https://nexus-f.co.jp/ |
町の復興を後押し
復興がすすむ双葉町。その駅前周辺の建物にはさまざまな壁画が施されています。ロミオとジュリエット風の男女のアート、人気ファストフード店の店主やブティックオーナーのお子さんの似顔絵、伝統行事の巨大ダルマ引きをモチーフにしたものなど、見る人を楽しませてくれます。いろいろなアートがありますが、「街の復興」を願う共通の想いが伝わってきます。
場所 | 双葉駅周辺 |
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お問い合わせ | 株式会社OVER ALLs Tel 03-6304-7212 |
URL | http://www.overalls.jp/ cn23/cn30/pg3844452.html |
『証』を伝え、残す
2020年9月に開館した「東日本大震災・原子力災害伝承館」では、東日本大震災と原子力災害について、発災前の地域の資料や発災当時、その後の避難生活の資料など約27万点が収蔵されています。地震や津波、原発事故の被害を伝える実物資料や証言映像のほかに、タッチパネル、模型など約200点の資料が常設展示されています。
新鮮ヒラメに舌鼓
2日目のランチは東日本大震災・原子力災害伝承館に隣接する「双葉町産業交流センター」(通称エフ・ビック)2階にある「レストラン エフ」。請戸漁港で水揚げされた新鮮なヒラメを使った海鮮丼。ご飯が見えないくらいのったプリプリの身は旨みが凝縮されていて大満足のおいしさでした!
住所 | 〒979-1401 福島県双葉郡双葉町大字中野字高田1番地1 |
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お問い合わせ | 双葉町産業交流センター F-BICC Tel 0240-23-7212 |
URL | https://www.f-bicc.jp |
風化させないために残された学び舎
果てしなく広がる太平洋から300メートルしか離れていない「震災遺構 浪江町立請戸小学校」。震災直後に引き起こされた15メートルを超える津波は、2階建ての校舎を飲み込みました。壁が落ちた教室や大きな金庫などが転がる廊下、曲がった時計盤などから、衝撃の凄まじさを知ることができます。建物の2階では、当時の様子を捉えた動画や地区のジオラマなどの展示を見ることができます。
住所 | 〒979-1522 福島県双葉郡浪江町請戸持平56-56 Tel 0240-23-7041 |
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開館時間 | 9:30~16:30(最終受付は16:00) |
休館日 | 毎週火曜日 (祝日の場合は開館し翌日休館) 12/28~1/4 |
奇跡の山
請戸小学校からおよそ2キロ先にある大平山。当時、津波に飲み込まれないように少しでも高いところへと請戸小学校の児童・教職員たちが避難しました。学校から10分ほどの道のりでも、車で渋滞する県道、通称「浜街道」が行く手を阻み、教師たちは車を制止して児童たちを渡らせたといいます。到着しても登り口がわからず立ちすくんでいると、一人の児童が「こっち!」と、近道を案内したそうです。その言葉を信じたおかげで奇跡的に全員が助かりました。現在、津波などで亡くなられた方々の名前が刻まれた慰霊碑と墓地がある大平山霊園は、「児童たちを救った山」として、語り継がれています。
B級グルメ、地酒に舌鼓!
浪江町のすべてが集まった「道の駅なみえ」。地元の特産品やB級グルメのグランプリでNo.1に輝いた「なみえ焼そば」やシラス丼がいただけるフードコート、さらには地元の老舗酒造会社「鈴木酒造店」の酒蔵があり、銘酒「磐城壽」の試飲や購入もできます。地元自慢の味と旅のお土産は、全部ここで揃っちゃいますよ〜
住所 | 〒979-1513 福島県双葉郡浪江町幾世橋知命寺60 Tel 0240-23-7121 |
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営業時間 | 売場 9:00~17:00 食堂 11:00~15:00 |
定休日 | 毎月最終水曜日、1/1、2 |